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  • 執筆者の写真福田百貨店 黒田

第47回_チョモランマ山下さん[ボードゲームファシリテーター]



今回のゲストは、 岐阜県郡上市を拠点にボードゲームのファシリテーターとして全国に出張して活躍されているチョモランマ山下さんです。


近年脚光を浴びているボードゲームですが、個人でルールを覚えたり沢山あるゲームを買い集めるのはなかなか大変です!そんなハードルを取り除き、膨大なコレクションから1人1人に最適なゲームを選んで、みんなで場を囲んで楽しむボードゲームの良さを最大限に引き出してくれる名ファシリテーターがチョモランマ山下さんです。





現在の活動


ボードゲームファシリテーターとして、自前のボードゲームを持参して全国のカフェやゲストハウス、保育所や小学校など様々な場所でボードゲーム会を開されています。ゲームの遊び方を説明するだけにとどまらず、その場に集まった人たちの顔ぶれに合わせて、最適なゲームをチョイスして場を盛り上げる役回りをされています。


もう一つ代表的な活動として、『トランスフォーメーションゲーム®︎』というセラピー要素のある特殊なボードゲームの活動があります。北スコットランドのフィンドホーンでしか取れない資格を現地まで行って2週間の講習を受けて取得し、公認ファシリテーターとして活動されています。





活動の経緯


現在住んでいる岐阜県の郡上八幡の出身。新潟の大学に通う際に住んでいたアパートでは、住民同士の仲が良く、とく集まってカタン(名作と名高いボードゲーム)をやっていた。


卒業後に東京の印刷会社に就職。当時まだボードゲームはマイナーで、高円寺にすごろく屋さんというお店が唯一あるくらいだったけれど、そのお店に通ってボードゲームを買い漁って、寮の同僚と土日の夜によくボードゲームをやっていた。当時から”ボードゲームの人”と周囲にも思われていた。


26歳で地元の自動車部品メーカーに転職し9年間働く。しかし精神的に参ってしまい、2016年12月20日の朝、起きたら身体が全く動かなくなってしまう。原因はストレスによるうつ病で、そのまま9ヶ月間会社を休むこととなってしまった。休職中は世間の目が気になって外出も出来なかったため、家に引きこもって一人でひたすらボードゲームをやっていた。


ボードゲームに熱中する中で、辛いことや将来の不安が薄れてフラットな気持ちになる感覚を味わい、癒やされる自分を感じた。また、休職中に人に頼まれてボードゲーム会を開くこともあり、少しずつ外に出られるようになった。ただ会社には復帰できる兆しはなく、結局そのまま退職することに。


その後しばらくは、エムエム・ブックスの服部みれいさんと服部福太郎さんにお世話になり、ラジオ番組「声のメルマガ」のアシスタントなどを務める。このときの全国のリスナーさんから今でもゲーム会の開催などの声を掛けて貰っている。2017年からはボードゲームのファシリテーターを名乗って活動を始めて今に至る。





2046年に関する4つの質問


Q1. どこに住んでいたいですか?

「空が広いところに住みたい」

Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?

「生活の一部になっていたら嬉しい。

(ボードゲームもトランスフォーメーションゲームも)」


Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?

「いろんな人に優しい世の中になっていて欲しい」

Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!

「ありがとう」



2046に向けて


ボードゲームが流行っていると言ってもまだ全然一般には浸透していないので、お酒の銘柄や本の好みで会話が成り立つのと同じように、初対面の人が好みのボードゲームのタイトルで話が出来るくらいに、ボードゲームが一般的になれば良いなと思う。


世の中のコミュニケーションの方法がデジタルや対画面にどんどん移行する中、顔を合わせて行えるコミュニケーションツールとしてボードゲームはスゴく優れていると思う。これからの時代、ボードゲームを通して人と向き合う時間が取れるようになれば、暖かい世の中になるんじゃないだろうか?


自分にとってボードゲームがバッチリとはまって人生を開いてくれたように、ある人にとってはそれが本だったり、音楽だったり、演劇だったり、何かそれを元に伝えたいことを表現するツールがきっとあると思う。どんな人でも生きやすい世の中になってくれたら良いなと思う。




おかやま の ひとこと


ボードゲームの印象が全く変わりました。コミュニケーションツールであり、アナログであり、最近の傾向まで、1時間の時間の中で、どっぷりいろんな情報が入ってきました。


濃密な時間を作れた要因は言うまでもなく、チョモさんのボードゲーム案内人としての腕であり、職業を超えたボードゲームへの愛情だったのではないかと思います。


ボードゲームに全く詳しくない自分にとって、チョモさんの優しい世界観と、ボードゲームの世界の両方に触れられる配信となりました。



くろだ の ひとこと


ボードゲームを仕事としながらも、「毎日でもボードゲームをやりたい、やり飽きることはない。」と語ってくれたチョモランマ山下さん。その姿はまさに天職を仕事にした人がイキイキと生きる生き様であり、それを見るだけで学べることがあるんじゃないかと思えます。


ストレスによる挫折からボードゲームで再起するまでのお話を伺うと、ボードゲームという「星の下」で生きていく方なのだと感じずにはいられませんでした。


いつかチョモランマ山下さんがプロデュースしたボードゲームをプレイできる日を楽しみにしています。




●チョモランマ山下さん関連サイト


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