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執筆者の写真福田百貨店 黒田

第40回_大木春菜さん[せいかつ編集室]

更新日:2021年4月26日



今回のゲストは、 紙から街まで頭の中まで「媒体」のカタチにこだわらない“編集”を手がける愛媛が生んだ編集者[せいかつ編集室]の大木春菜さんです。


“いいところ”を見つけることが大得意。がっつり主観型で発信してコアなファンを獲得する独自の編集スタイル。愛媛の方なら一度は春菜さんの仕事を目にしているのでは?・・・というくらい多種多様な活動をされている方です。



現在の活動


もともとはライターから始めたフリーランスの活動が、いまは『編集者』と名乗るにいたっている。主に、クライアントから受けた相談を”コンテンツ”を使って解決するのが仕事。


その際の”コンテンツ”とは、チラシやパンフレットといった紙媒体のこともあれば、WEB上のホームページやSNS等の発信の場合もあり、イベントやワークショップといった形をとることもある。


クライアント自身では見えにくい課題の解決法を第三者目線で考えて、闇雲ではなくコンセプトをつくって動く。届くべき人に届くべき形に編集して情報を届けるお仕事をしている。

”せいかつ編集室”という名前の通り、クライアントの生活やライフスタイルにまでガッツリ踏み込んでお手伝いをしている。「わたしは伝えることをスムーズにする係」。


いまは『編集のサブスク』・・・つまり月額契約でのクライアントの編集がメインのお仕事。





活動の経緯


大卒でタウン情報誌「愛媛こまち」で勤めた経験をもとに、フリーランスとして夫婦で起業。春菜さんがプレイヤー、旦那さんがマネージャーという体制で夫婦でせいかつ編集室を運営している。


もとを辿れば小学生の頃は地元のマップをつくったり、中学生の頃はお小遣いを貯めてコピー機を買い同人誌を作ったり、学生時代には旅日記にはまったり、幼い頃から今のお仕事と同じようなことをずっとしていた。ただし、昔は人と接することはなく一人で黙々とオタク的にやっていたことが今との大きな違い。今はコミュニケーションがメインの仕事になっている。





2046年に関する4つの質問


Q1. どこに住んでいたいですか?

「愛媛・・・?」

Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?

「もっと編集という言葉がメジャーになってて日の目を浴びて欲しい」

Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?

「あまりこうなっていて欲しいというのはない(思い浮かばなかった)」

Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!

「楽しかったなぁ~(・・・かな?)」



2046に向けて


今までの人生はいつも「今がいちばんいい」という感覚で生きてきたので、2046年もその時が来たら「今がいちばんいい」と思って生きていると思う。とくに最近は「いま死んでも良い」とよく言っている。家族にもお客さんにも仕事にも恵まれていて自分の人生にとても満足しているので、いつ死んでも良いと思っている。


語り口調からも、とても肩の力が抜けた生き方をしているのが伝わる春菜さん。それは世の中に対する見方からも伝わってきます。一般的に多くの人が世の中に対して不満や問題を抱えていて「世の中こうなれば良いのに!」という思いを抱えている中、春菜さんが特にそれを強く思うことがないのはなぜなのか尋ねてみました。

「何かを声高に変えようと批判したり怒ったりするのではなく、困っていることに対して素直に”困っている”と伝えることで、それに対応してくれる人が出てきてくれる。」


世の中を良い方向に変えていく方法の一つの答えではないではないかと、僕にとっては目から鱗が落ちるようなお話でした。





おかやま の ひとこと


編集という言葉について考えさせられる回でした。これを編集すると、決めたものに対して、熱を注ぎまくることなのかもしれない。がむしゃらさも必要だけど、落ち着いて分析したり、総合的に後押しすることなのかもしれません。大木さんのゆるくて優しい雰囲気の裏の情熱を感じたひとときでした。



くろだ の ひとこと


ありのままの自分の気持ちに素直に生きているような肩の力が抜けた空気感が漂う春菜さん。ガッつく姿勢は感じないけれどいつも何かを成し遂げていて、出会う度にいろんなことを取り入れてどんどん進歩している不思議な存在。その魅力の一端を垣間見た配信となりました。




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