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  • 執筆者の写真福田百貨店 黒田

第43回_KEEWOさん[ミュージシャン]



今回のゲストは、 京都を拠点に活動しているミュージシャンのKEEWOさんです。


透き通った歌声をアコースティックギターの音色にのせて、全国各地をライブツアーでまわるシンガーソングライター。NO BEER NO MUSIC!



現在の活動


京都に拠点を置きつつも、一年の半分くらいは全国を歌って回る生活をしているというKEEWOさん。ただし旅の生活が多いとはいえど、あくまでホームグラウンドはお気に入りの京都という意識が常にあるそうです。全国を旅する中で得た経験を「京都に持って帰る」という気持ちで、全国各地のステージを回られています。


音楽に関しては、作詞作曲から全て自身で手がけられており、収録やCDの制作の段取りまで全てを自身で行うセルフディレクションを行われています。




活動の経緯


小さい頃から音楽が好きで音楽をやりたかったけれど小中高と全く音楽に関わらず、特に高校時代は不純な動機でラグビー部に入部した結果、強豪校だったこともありラグビー漬けで音楽から遠ざかかる高校生活を送ってしまいます。毎日音楽のことを考えながらも過ぎていく日々…。


そんなKEEWOさんを劇的に音楽へ引き戻したのは、卒業も近づいた高校3年生の1月17日、センター試験の2日後に起こった阪神淡路大震災でした。神戸市灘区にあった自宅は半壊し周囲は火の海に。命からがら逃げている最中に頭に浮かんだのが、「僕は本当は音楽をやりたかったのに、このまま人生が終わってしまうかもしれない…」という心の底からの本音。この強烈な体験をきっかけに「やっぱり僕、音楽をやろう!」と決意。


音楽の道へ進む代わりに親との約束で大学へ進学。(ここであのラグビーが活路を拓く!)大学時代に組んだバンドが力のあるメンバーだったこともあり、関西のコンテストで優勝を重ねビクター傘下のレーベルにお世話になることに。ただ若く尖っていたこともあり、方向性の違いからインディーズレーベルに移籍。そこで「ホンマにやっていいんスか?」というレベルで自由に活動させて貰えたことや、その当時に出会った人の繋がりがいまの音楽活動を支える礎になり、セルフディレクションの力もこの時期に身に付ける。


29歳の時にバンドが解散しソロ活動に移行。それまでボーカル一本だったため、29歳からギターを始めて必死で習得されたというので驚きです。何かを始めるのに遅いということはないという言葉が説得力を持ちます。




2046年に関する4つの質問


Q1. どこに住んでいたいですか?

「京都。」

Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?

「まだ歌っていたい。死ぬまで歌っていたい。」


Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?

「世の中までは分からないなぁ。(変化し続けているからこそ変化しないものがあると常々思っている)」

Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!

「みなさんありがとうございました。」



2046に向けて


死ぬまで歌っていたいというKEEWOさん。若い頃は恋愛の曲ばかりを作っていたけれど、最新のアルバムが完成したときに恋愛の曲が一切なくなっている事に気付きいたそうです。「その時の自分にしか書けない曲をつくっていけば良いんだ」と改めて思ったと言います。2046年には70歳になっているKEEWOさんが、果たしてどんな心境でどんな曲をつくり歌われているのか楽しみですね。


音楽業界の未来がどう変化していくのかは想像できないと語られる一方で、CDが売れなくなったといわれるこの時代でもなお頑なにCDを作っているのは、「それが良いなと思って音楽を始めたから」とのこと。一つの作品としてつくることや、直に触れられることの良さが再認識される日が来ることを予測し、なにより「自分が良いと思うものを続けて行きたい」という素直な気持ちに従って活動される姿が、KEEWOさんの魅力なのだと思います。






おかやま の ひとこと


希望と包容を纏った方だなと思いました。優しく包み込んで人々を励ます。人生を通して、音楽を通して、時には飲みニケーションを使って人々に希望を届けられる方なのだなと感じました。


歌声も話す言葉もいつまでも聴いていたいような心地よさでした。KEEWOさんの魅力に浸かれる配信になったかなと思います。


終盤のライブパートはお世辞にもいい音響の収録とはいかなかったので、ぜひ、CDの購入や、ライブでの傾聴をオススメします笑




くろだ の ひとこと


阪神淡路大震災の経験から、「生きて行くって本当に自分がやりたいことをやらんといかんなと気付いた」…と語るKEEWOさん。


その音楽や活動に魅力を感じるのは、「自分がやりたいことをやって生きる」という生き方を選び歩いている人が発する“生き様”を感じさせて貰えるからだと僕は思います。


「自分らしく生きること」や「やりたいことをして生きること」の大切さに気付く人が増えているいまこの時代。KEEWOさんの魅力はより多くの人に伝わっていくのではないかと思っています。




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