今回のゲストは、内子町五十崎で選書センス抜群の小さな図書室、和紙のお仕事をされている[ゆるやか文庫]の青山優歩さんです。
もともとはお菓子のパッケージデザインをされていたデザイナーさん。これからは新たに活版印刷も手がける準備中とのことです。
現在の活動
内子町五十崎にある共同店舗の一角で、貸本屋『ゆるやか文庫』を運営されています。図書館に置いていないような本のラインナップが人気を集め、子供から大人まで幅広い世代が訪れているそうです。
その他、和紙全般に関わる商品の企画・販売や、デザインのお仕事、イベントの企画・運営など幅広くを行われています。
活動の経緯
静岡県出身。東京の美大で建築を学び、卒業後は岐阜県大垣市のお菓子メーカーに就職。初めて自社内にデザイン担当者を採用するときの一期生だったため、新卒ながら商品パッケージのデザイン担当に大抜擢されます。
就職して移り住んだ岐阜で美濃和紙に触れて、ここで和紙に惹かれた青山さん。友人から紹介されたアクセサリーのパッケージデザインの依頼の際に、提案した和紙のデザインが却下されたことに悔しさを感じるとともに、改めて和紙への想いを自覚。
その後、和紙を原料から詳しく知るために徳島県の阿波和紙伝統会館に転職。ショップで販売担当をしながら、製造現場も近かったため和紙について勉強し、その後現在の内子町に移住して現在の活動へと繋がります。
とにかく紙が好き。
2046年に関する4つの質問
Q1. どこに住んでいたいですか?
「(内子にいつつも)離島に住んでみたい」
Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?
「活版印刷を始める予定なので、紙から選べる印刷所(色んな方と一緒に)」
Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?
「全国の和紙産地・個人単位でも生産されてる方々がつながれたらいいな」
Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!
「あとはよろしく」
2046に向けて
「全国の和紙に関わる人たちのつながりをつくって行きたい」という目標を語られていた青山さんでしたが、”紙”や”和紙”というキーワードに関する人が集まりつつある内子町の現在の姿を見ると、そのムーブメントはすでにゆるやかに始まっているのかもしれません。
紙の業界…特に和紙の業界は次第に縮小していく産業と予測されていますが、青山さんやそのほか内子町内で旗を立てて活動されている皆さんの活動がきっかけで、内子町が和紙の中心地になる未来が来るかもしれませんね。
おかやま の ひとこと
ひょんなことから和紙と出会い、今では本人の象徴にも言える存在に。何がきっかけで運命の出会いが起こるかわからないなぁと思いました。
配信では終始、人懐こくて愛される青山さんの人柄が現れていました。
ぜひ配信を聞いて、癒されてください。
くろだ の ひとこと
「紙が好き」という青山さんが、なぜ貸本屋さんを始めたのかを尋ねた際に出たひと言、『本は紙の集合体』という言葉が印象的で面白かったです。
ひと言に「本」といっても多様な捉え方があるのだなぁと目から鱗のひと言でした。
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