今回のゲストは、 松山市駅の南エリアの街角に佇む小さな本屋さん[本の轍]主宰の越智政尚さんです。
お店のコンセプトは、“本と雑貨をハシゴして、ついでにコーヒーも飲める本屋さん”。店内のアイテムはとてもセンスを感じるものばかりで、地方都市において文化を発信しているキラリと輝くお店です。
現在の活動
『本の轍』は、雑貨もギャラリーもトークイベントも色んなことを行っているので「何屋さんですか?」とよく聞かれるけれど、新刊も古書も扱う“本屋さん”が主軸のお店です。
約6坪のこじんまりとしたお店には、越智さんがセレクトした本が並ぶ3000冊の書籍が揃っています。選書のコンセプトは「装丁やビジュアルが良い本」「手を伸ばして触りたくなる本」「飾りたくなる本」「ちょっとした時間に読める本」。
活動の経緯
もともと高校生の頃から雑貨が好きで、高校時代によく通っていた松山市内の雑貨屋の店長さんがなんと現在の奥様。広島の大学に進学後、奥様も広島の雑貨店に転勤となり偶然の再開を果たす。『本の轍』のお店も奥様と二人で運営している。
学生時代から将来は雑貨屋を開きたいと考えていたけれど、卒業後には一旦就職。数年後、某大手総合生活雑貨店がオープニングスタッフの募集しており、雑貨の勉強のために転職。当初は数年学んで退職するつもりだったものの、気付けば現在まで二十数年勤務。
松山に戻ったときに雑貨屋を開店しようと考えたけれど、文学の街といわれる松山で学生時代に通っていた本屋さんがいくつか店を畳んでいて寂しく思い、本屋さんを軸にお店を開くことを決意!2017年に『本の轍』がオープンする。
2046年に関する4つの質問
Q1. どこに住んでいたいですか?
「ここに住んでいそうな気がする」
Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?
「色んな方が集まる文化の発信基地」
(近所のお年寄りがコーヒーを飲みに来てくれる場所)
Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?
「争い事が起こらない世の中になっていて欲しい」
Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!
「包んで、開いて、また閉じます。(本の装丁の話)」
2046に向けて
ニューヨークの街角で目にした”本屋さんでコミュニティが生まれる風景”が印象的だったと語る越智さん。『本の轍』というお店も、ただモノとして本を売るのではなく、文化の発信やコミュニティの拠点となる本屋を目指しているとのこと。
すでに世の中はオンラインで何でも買える時代になっています。それでもわざわざお店に足を運んでくれるお客さんに提供するのは、モノとしての”本”にとどまらず、”人”であり“自分”であり、そしてコミュニティのハブとなる”場所”なんです。それができるのが個人の本屋さんの良いところであり、そうありたいという話がとても素敵でした。
おかやま の ひとこと
松山のビルの1階に佇む本の轍。本屋ではあるが、どこか華やかさのある店内。その中心にはご夫妻のお人柄とアイデアが詰まっていました。配信では越智さんの思想、選書、笑顔があふれており、本の轍ファンにはたまらない配信になったのではないかと感じています。
くろだ の ひとこと
僅か6坪の小さな本屋さんが、コミュニティーを生むHubとして、または文化の発信拠点として街角に在ることの豊かさを感じられるお話でした。『場所』としてのお店の在り方の話は必聴です!
関連サイト
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