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  • 執筆者の写真福田百貨店 黒田

第33回_加藤雄也さん[ノヤマカンパニー]

更新日:2021年5月18日




今回のゲストは、 西予市宇和町で森のようちえんや自然体験活動などを行っている[ノヤマカンパニー]の加藤雄也さんです。


以前は環境保護団体でエコツアーの企画や公園の管理、自然体験イベントの運営などに携わっておられたそうです。



現在の活動


幼児と保護者を対象としてサークル活動のようなスタイルで、自然の中での体験を軸に幼児教育を行う『森のようちえん・ヒュッテ』という活動を行っている。 その他、西予市が取組んでいるジオパークに関する活動や、ツル・コウノトリといった野鳥が飛来する地域環境の保全活動などに取組む。

活動の経緯

今治市出身。岡山の大学に進学し、生物学科でカビのDNAの研究等を行う。もともと環境や生物に特に関心があるわけではなかったけれど、誘われて入った野外生物研究会のサークル活動を通じて、生き物や環境の世界の面白さに気付く。大学院では国立公園の計画や自然を守る制度の研究を行う。


卒業後に埼玉県にある環境NGOの研究員として役10年間働く。生物の調査や行政の計画策定、自然公園の管理や体験イベントなどさまざまな仕事に携わる。


その後西予市に移住し、地域おこし協力隊としてジオパーク(地形や地質)の担当を務める。また、協力隊の任期中に森のようちえんの活動もスタートさせ、現在に至っている。




2046年に関する4つの質問


Q1. どこに住んでいたいですか?

「できれば今の西予市に住んでいられたら良いな」

Q2. 今の取組みがどうなっていたら良いですか?

「いま通っている子供たちが大人になって、子供を連れて参加してくれたらいいな(運営する側になってくれたらなお嬉しい)」


Q3. 最も理想的な世の中はどうなっていますか?

「平和で、世界が健やかであるといいな」


Q4. お迎えが来ました。死ぬ間際にひと言どうぞ!

「家族にありがとう」



2046に向けて


環境問題を解決する方法はいくつもあるけれど、大きく分けると3つのパターンになる。


それは、「技術の革新」「法律や制度の改革」「教育」。その中で一番大事なアプローチが「教育」だと思っている。


いまも教育は良い流れに向かっていると思うので、画一的なものから自由な教育に転換するようなことが今後進んでいくと思う。公教育も変わりつつあるので、下の世代(子供たちの世代)はどんどん変わって行く気がしている。


一方で上の世代(親の世代)のアップデートがついて行けるのか気がかりではある。僕たち親の世代もどんどん学んで、教育に対する常識を変えて行かなくてはいけないと常々思っている。



おかやま の ひとこと

将来、日本がやるべきことは?という質問が時々あり、多くの人が「教育」と答える。間違いなく教育である。そして、今の教育はおかしいと批判し、あるいはアクティブラーニングや少人数制など抽象的な提案に落ち着くこともある。


加藤さんの活動は教育の中でもアクティブで、自然環境に携わり、子どもの生育に一番大切な時期に当たる幼少期を捉えたものだ。真正面から課題に向き合いながら、継続的に活動を続けていた。話口調も穏やかで、活動も派手さはないかもしれません。しかし、将来に向けた着実なあゆみがあるのかもしれないなと思わせる対話でした。


自分の質問が下手くそすぎて、申し訳なくなりましたが、加藤さんに出会えたことがとてもプラスに感じる、反省と感謝の回でした。



くろだ の ひとこと


田舎には、都会がうらやむような教育の環境や自然環境がありますが、これまではどちらかといえばそれがデメリットとして捉えられて来たように感じます。


しかし、地方にも加藤さんのような人財が入ってくることで、デメリットや価値のないものと思われていた地域の自然や教育の環境が、子供たちにとって優れた価値あるものとして見直され、提供されるようになっていけば、今後地方の将来も拓けていくのではないかと可能性を感じられました。



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